抄録
環境調和型ELID研削システムの構築を目指して,湖沼、河川に群生し、水質浄化後は枯れて環境を悪化してしまう水生植物あるいは大量に植栽されるが、水質浄化後には大量廃棄されてしまう水生植物から、植物カーボンを製造し、それを用いた先端加工用の砥石の開発を行っている.これらの砥石開発プロセスの中で,葦由来のカーボンレジン複合材料の耐摩耗性が高い可能性が示唆された.この結果を踏まえて,本研究では,葦由来のカーボンレジン複合材料のトライボロジー特性に及ぼす各種潤滑雰囲気(無潤滑,研削液潤滑)の影響を明らかにしたので報告する.