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切削油剤の影響
由井 明紀, 松岡 浩司, 岡畑 豪, 北嶋 孝之, 奥山 繁樹
セッションID: A03
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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金型の高寿命化を実現するために,単結晶ダイヤモンド工具を用いて超硬合金に直接高精細な加工を試みた.極圧添加剤,ジメチルシリコーン,オレイン酸,ZnDTP,水溶性切削油の各油剤中で摩擦及び切削実験を行い,極圧添加剤,オレイン酸そしてZnDTPを使用することにより,ダイヤモンド工具の摩耗が激減することを明らかにした.特に,ZnDTPでは,工具にチッピングも発生せず,0.022μmRaの鏡面が得られた.
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唐 辛鋭, 吉永 実樹, 中本 圭一, 石田 徹, 竹内 芳美
セッションID: A04
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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金型材料として使われている高硬度材料の加工においては,工具の摩耗が激しく,摩耗した工具形状が加工面に転写され,高精度な加工が困難となっている.そこで本研究では,特殊チャンファ付き工具を用い,高精度な加工と工具摩耗の抑制を同時に実現できる刃先移動加工法の開発を行った.さらに,工具摩耗及び加工面粗さを考慮した工具の最適回転周期について検討を行った.
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静 弘生, 奥田 孝一, 布引 雅之, 李 偉, 稲岡 孝信
セッションID: A05
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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表面弾性波型マイクロポンプなどに使用されているニオブ酸リチウムは非常に強い結晶方向依存性を持つ脆性材料であるため,通常切削加工は困難である.しかしながらこのような脆性材料でも,切り込みや切削条件を調整することにより延性材料同様の加工が出来ると考えられる.そのことから本研究ではニオブ酸リチウムの脆性モードによる切削加工の可能性について検討を行った.
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刃物台動作性能の向上
細谷 修一郎, 堤 正臣
セッションID: A06
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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時計部品は大量生産される部品の典型例である.そのため軸物加工には,カム式自動旋盤が今も使われる.それは加工精度が高く,加工サイクル時間が短く,大量生産に適しているからである.その後,ボールねじ駆動のNC自動旋盤が開発されるが,加工精度への影響など新たな問題が出てきた.そこでリニアモータを採用して,高い位置決め精度,応答性を実現し,カム式自動旋盤と同等性能をもったNC自動旋盤を開発したので報告する.
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高橋 渉, 野村 光由, 桝田 正美, 柴田 隆行, 村上 良彦, 堀内 宰
セッションID: A08
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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小径エンドミル加工における切削力測定を行う際,工具回転数が高いため,サンプリング周波数を高めなければならない,切削力が小さく測定が困難,などの問題がある.そのため本研究では,10kHzを超える高帯域の3分力動力計およびトルク計を用いて,種々の加工条件のもとでの動的切削力の測定を行い,小径エンドミル加工における加工挙動について考察を行った.
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木本 誠二, 川端 美穂, 野村 光由, 柴田 隆行, 村上 良彦, 堀内 宰, 桝田 正美
セッションID: A09
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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小径エンドミルを用いた微細切削では,工具が低剛性でねじれ刃になっているため,切削時に工具にたわみが発生しやすく加工した溝側面に溝倒れが発生する.本研究では,微細溝切削を行ったときの形状測定から溝倒れを定量評価可能にしている.また,より溝倒れ誤差が大きくなるUp-cut側における溝倒れ発生メカニズムを説明する解析モデルを提案する.
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勝田 智宣, 高見 俊明, 眞田 明
セッションID: A13
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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アクリル樹脂製光学部品は,少量や複雑形状の場合,人手による研磨加工によって仕上げられることが多い.しかしながら,その際には磨き具合による研磨痕の残留が光学的な問題となることがある.そこで,現在研磨加工によって作製されている下水管検査用カメラのアクリル樹脂製カバーに対して,超精密切削加工技術の適用を行った.治工具設計や加工条件を検討することによって,本部品の高品位化に成功した.
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三ツ井 健司, 岡田 則夫, 常田 佐久, 増田 忠志, 鳥居 龍晴, 立花 健二, 松下 幸司, 平原 靖大, 青山 正樹, 近藤 聖彦, ...
セッションID: A14
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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硫化亜鉛(ZnS)は赤外線に対し優れた透過特性を持つ光学材料であり,赤外線観測機器用回折格子などへの適用が期待されている。大きさ10mmx10mmの単結晶ZnS(110)面において〈110〉方向に対し時計回りに27°の方向を切削方向として、単結晶ダイヤモンドバイトによるフライカットによって微細溝加工を試みた。その結果長さ約3.3mの延性的な加工面が得られた。
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高橋 功奈, 古城 直道, 樋口 誠宏, 山口 智実, 杉本 隆史, 寺内 俊太郎, 松田 茂敬, 島田 尚一
セッションID: A15
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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ガラスレンズ成形金型に鋼を用いるとすると,炭素拡散に起因するダイヤモンド工具の激しい摩耗を抑制する必要がある.本研究はどのような鋼の組織が工具を摩耗させにくいのかを知るために,調質した約20種類の実用鋼材の切削を行って工具摩耗を調べた.また,用いた鋼のX線回折と硬さ測定を行った.その結果, フェライト相に含まれる炭化物Fe
3CまたはCr
23C
6が一定量以上になると,工具摩耗が抑制されることが分かった.
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森田 晋也, 山形 豊, 内田 幸雄
セッションID: A16
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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長田パッチという法線ベクトル付き三角形メッシュによる形状表現を用いて、製造過程における誤差を考慮して光学素子の機能評価を行う手法が検討されている。走査式3次元形状測定装置による非球面レンズ形状点群から法線付き表面メッシュを生成すると、走査による点間隔の非対称のために精度が低下する場合がある。本研究では、点群を異方的圧縮して低次陰関数場を生成する手法により法線付き高精度メッシュの生成を試みる。
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張 志宇, 閻 紀旺, 厨川 常元
セッションID: A18
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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従来不可能であった炭化珪素(SiC)の超高硬度金型の超精密微細加工を実現することを目指し,反応焼結SiC (以下,RB-SiC)の超精密延性モード切削を行った。超精密延性モード切削加工特性及びバイト磨耗を究明した。バイトの磨耗を抑制するための工具揺動切削法を提案し,その有効性を検証した。ダイヤモンドバイトの摩耗量が大幅に減少し,良好な加工表面が得られることを確認した。
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(第2報)圧痕の高精度化
堀越 章弘, 閻 紀旺, 厨川 常元
セッションID: A19
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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現在,マイクロレンズアレイ金型等の微細構造体は切削等の除去加工によって作成されている.これらの微細構造体の加工工程の一部,又は全てをインデンテーション法に置き換えることで加工能率,工具摩耗の点で有利になると考えられる.本研究では球形状の圧子を用いたインデンテーション実験,FEMシミュレーションを行うことで,インデンテーションによる形状創成の可能性に関する調査を行う.
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中川 裕大郎, 閻 紀旺, 厨川 常元
セッションID: A20
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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現在,反射光学系を利用したX線望遠鏡が主流となっているが,角度分解が乏しく高エネルギー領域においてγ線や硬X線を観測することが困難である.そこで,X線望遠鏡の角度分解能を向上させるために,フレネルレンズを利用した新たなX線望遠鏡が必要とされている.本研究では,MEMS技術とナノ切削技術の融合により,銅薄膜上へ超薄型フレネルレンズを加工することを目的とする.
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鈴木 浩文, 古木 辰也, 町田 一道, 藤井 一二, 伊藤 洋介, 三浦 太久真, 小野 孝, 後藤 隆司
セッションID: A21
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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本研究ではPCD製マイクロフライス工具を開発し,超硬製非球面精密金型への適用を検討している.本報では多結晶ダイヤモンドマイクロフライス工具を開発し,超硬合金製のマイクロアレイ金型の超精密加工を行い,その摩耗特性を評価した.その結果,研削用レジンボンド砥石の10分の1以下の摩耗量であることが確認され,その有効性についてしました.
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潜在機能の推論過程のモデル化
南 和幸, 田浦 俊春
セッションID: A31
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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本研究は,自然言語が有する特徴を最大限に活かすべく,動詞と名詞の階層構造から成る構造化辞書を構築し,それを用いた概念設計支援方法の提案を目的としている.本稿では,潜在機能が,一方の製品の機能をもう一方の製品の機能に置き換える操作を行うことによって推論できることを示し,その考え方に基づいて行った,推論過程のモデル化について報告する.
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野間口 大, 中津 壮人, 藤田 喜久雄
セッションID: A32
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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本研究では設計における機能展開と因果関係把握の知識管理型支援の枠組みの構築を目的とする.機能展開とその背後にある事象の因果関係の把握は相補的な行為であるため,まず両者を統合的に扱うためのモデルを導入する.次に,設計が仮説生成検証の繰り返しであることを踏まえ,過去の設計で獲得された知識を再利用しつつ,設定した仮説の検証と切り替えを柔軟に行うための枠組みを構築する.設計例題を通じて本枠組みを検証する.
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消費者効用への非均質性の導入
藤井 信忠, 貝原 俊也, 吉川 智哉
セッションID: A33
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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サービスは無形性などの特性により消費者が品質を購入前に確認することができず,品質の良いサービスが必ずしも普及するとは限らないため,サービスの普及特性に関する研究が必要である.本論文ではサービスの特性による影響のひとつとして消費者の効用が非均質になる点に着目し,消費者間の相互関係を複雑ネットワークで表現した普及モデルを用いて,消費者の効用の非均質性が普及過程にどのような影響を与えるかを検証する.
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サービスライフサイクルを考慮したサービス設計手法
木見田 康治, 下村 芳樹
セッションID: A34
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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著者らは,前報においてサービスライフサイクルモデルの提案を行った.本モデルにおいて,設計されたサービスが実際に提供される段階は,「導入」,「運用」,「保守」の3つの段階により構成される.サービスにおける価値向上と顧客との長期的な関係構築を実現するためには,これら3つの段階を効率的かつ持続的に実行する必要がある.本稿では,その初期研究として「導入」,「運用」を考慮したサービス設計手法の提案を行う.
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非機能要求概念を考慮したサービス設計支援手法の提案
山岸 真之, 木見田 康治, 下村 芳樹
セッションID: A35
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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一般にサービスは本質的なベネフィットを提供するコア・サービスと、それらを促進・支援するサービスで構成される。顧客満足度の高いサービスを設計するためにはコア・サービスに対する顧客の要求だけではなく、促進・支援サービスに対する要求も適切に把握することが必要である。本稿では、主にシステム開発で用いられている非機能要求の分類を用いてサービスにおける要求の整理を行い、それらを用いた設計プロセスを提案する。
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設計観点によるサービスの価値の捉え方に関する考察
赤坂 文弥, 木見田 康治, 下村 芳樹, 新井 民夫
セッションID: A37
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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サービス工学では,顧客にとって高付加価値なサービスを設計するための方法論を提案しているが,顧客要求・満足,品質といったサービスの価値を構成する各概念及び概念間の関係性は依然として不明瞭である.本稿では,従来の製品設計・品質工学分野における顧客要求,品質の捉え方やマーケティング分野におけるサービスの価値の捉え方等を整理し,それらとの対比から設計観点からのサービスの価値概念の捉え方を論じる.
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異領域知識を用いたサービス設計支援手法
沖 和弘, 渡辺 健太郎, 千葉 龍介, 下村 芳樹, 新井 民夫
セッションID: A38
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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サービス提供者が顧客要求を斬新な手段で満たす創造的な手段を手に入れるためには,設計対象領域とは異なる領域の知識を利用することが有効である.本研究では,サービスが対象とする顧客要求を,他業種のサービスが持つ機能により満たし得ることの発見を支援する手法を提案する.サービスごとの顧客要求とそれを実現するための機能の対に着目し,顧客要求あるいは機能の類似性をもとに新たなサービス設計解の導出を支援する.
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サービス提供プロセスを起点としたサービスの機能改善手法
中島 正貴, 加藤 紘史, 下村 芳樹, 新井 民夫
セッションID: A39
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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著者らは,既報までに機能の観点からサービス提供プロセスを構築する手法を提案している.一方で,サービス提供者は,組織や業務の改善/最適化を行う際にまず現状のサービス提供プロセスを把握する必要がある.本報では,既知のサービス提供プロセスを起点として,各タスクを抽象的な機能とみなして品質要素の観点で分類し,それぞれの機能を詳細化することにより要求品質に基づく新たな機能の探索及びプロセスの効率化を図る.
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公共性を有するサービスの顧客要求重要度決定手法
山本 恵史, 木見田 康治, 下村 芳樹, 新井 民夫
セッションID: A40
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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公共サービスは多様な顧客を対象とするため,全顧客の要求を考慮して設計を行うことが一層困難である.全顧客の要求を最大限に満たすためには,要求を集約し,集団を意識したサービス設計を行うことが求められる.本報では,その足掛かりとして,顧客を意思決定者,顧客の要求または要求の重要度をその意思であると見做し,顧客の不満の総和を最小化することにより集団を意識したサービス設計を可能とする手法を提案する.
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機能と因果関係知識の類似性に基づくサービス設計支援手法
北井 康幸, 沖 和弘, 千葉 龍介, 下村 芳樹, 新井 民夫
セッションID: A44
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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創造的な設計を行うためには異なる領域の知識を用いることが重要であり,そのための計算機環境が提案されている.本稿では,同計算機環境をサービスに利用し,異なる領域を含む自然言語の知識を設計者に提示するサービス設計支援手法を提案する.本手法は,サービスにおける機能と異なる領域の知識を含む因果関係の知識の類似性をもとに,因果関係で表わされる知識を設計者に提示することにより機能展開の支援を行う.
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サービス提供に必要な実体の属性に着目したサービス設計支援手法
山田 恭裕, 赤坂 文弥, 山岸 真之, 渡辺 健太郎, 下村 芳樹, 新井 民夫
セッションID: A45
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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サービス工学では,サービスを機能とその担体である実体により表現し,各実体には機能発現のために重要となる属性が記述される.そのため,設計されたサービスが設計者の意図した機能を発現するためには,各実体に適切な属性を記述することが重要となる.しかし,一般に実体の属性を表現する語彙は広範にわたり,その記述は容易でない.本稿では,実体の属性の語彙集を開発し,その語彙集を用いたサービス設計支援手法を提案する.
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A Method of Optimizing Appropriate Dialog in Service
Suarod Nirin, 原 辰徳, 新井 民夫, 下村 芳樹
セッションID: A46
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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A service provider gives many dialogs to customers to support them to reach services. What dialog is the most appropriate to convince the customers? In this research, we propose a method to improve customers′ satisfaction through dialogs in service. Based on statistic, the interaction modeled as Markov chain is optimized using dynamic programming. In preliminary study, we validate our method by experiments on a case study called Prime Number problem.
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TRIZの矛盾マトリクスを用いたサービス改善案の導出事例
原 辰徳, 下村 芳樹, 新井 民夫
セッションID: A47
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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多様な顧客要求への対応、柔軟性と安全性との両立等、設計においては二律背反の要求充足を求められることが珍しくない。著者らは、こうした対立構造(矛盾)の早期解消がサービス設計の効率化上の重点課題であると位置付け、(1)機能語彙表現と(2)設計パラメータの値域に基づく矛盾検知の方法をこれまでに導入した。本報では、本手法を展開し、TRIZの矛盾マトリクスの参照によりサービスの具体的な改善案を導出する。
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マス・カスタマイゼーションに対応した製品・サービスの生産システム構築支援手法
谷口 善紀, 原 辰徳, 新井 民夫, 下村 芳樹
セッションID: A48
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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近年、短納期・低価格で受注生産を行うマス・カスタマイゼーション(MC)に対応した製品やサービスの生産が求められている。MCに対応した製品やサービスの生産システムでは、部品展開(モジュール化)の方法、及び、部品の組立手順、の決定において生産に対する顧客の関与を制約として扱う必要がある。本稿では、顧客関与が存在する段階に応じてMCを類型化し、各類型に応じた部品展開方法、及び、組立手順の決定方針を示す。
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宇根 篤暢, 吉冨 健一郎, 餅田 正秋, 吉田 稔
セッションID: A61
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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大型化するディスプレイに対応するために,パターンを転写する装置や周辺機器も大型化が進み,そのステージなどに使用される長尺の素材表面には0.5μm/m以下の高い平坦度が必要とされている.本報では,長尺材の研磨過程をシミュレートするプログラムを開発し,その研磨過程を明らかにするとともに,ダミー材を用いないで左右端の平坦度をどの程度まで向上できるかについて,最適な工具形状や加工条件を明らかにした.
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坪田 晋伍, 夏 恒
セッションID: A62
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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本研究では、回転工具を用いた自動ポリシングによる曲面形状の均一加工の実現を目的とした。まず、曲面の前段階として平面の均一加工を実現するため、ポリシング工具の走査速度制御を試み,走査速度の求め方を検討した。次に、曲面の均一加工を実現するため、工具の曲面の法線方向に対する角度が加工量に及ぼす影響を調べた。これらの結果を考慮し、曲面の均一加工実験を行った。
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小林 庸幸, 高橋 俊広, 一刀 弘真, 齊藤 寛史
セッションID: A63
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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工具を工作機械に取り付けたまま研磨,成形する機上成形は,機上での工具再研磨や高精度な工具位置合わせが期待できる.単結晶ダイヤモンド工具の機上成形において,鋳鉄板とダイヤモンドペーストによるスカイフ研磨は工作機械摺動面に悪影響を及ぼすことが懸念される.本研究では,単結晶ダイヤモンド工具を研磨,成形するために有効な素材の選定及び切込量一定で成形する手法について検討する.
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試料回転角速度制御による研磨距離の均一化
吉冨 健一郎, 宇根 篤暢, 餅田 正秋
セッションID: A64
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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液晶パネル製造に使用されるガラス基板やフォトマスクは大型化が進み,大面積化に伴う平坦度の向上が問題となっている.本研究では工具軌跡制御研磨により矩形ガラス材の高平坦化を行うが,矩形状と工具軌跡による加工量の差が平坦化を困難にしている.本報告では,工具軌跡制御に試料回転角加速度を加え,試料上の研磨走行距離が均一になる条件を,糸巻き工具軌跡条件と併せてシミュレートし,最適工具軌跡を検討した.
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精密金型隅部の場合
宮野 公伸, 牛島 大輔, 平尾 政利, 浅川 直紀
セッションID: A66
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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本研究は,従来,各種金属材料や石材等の切断加工に適用されてきたアブレイシブジェットによる曲面への研磨加工を提案するものである.これまで金型材の平面部の研磨を行い0.058μm(Ra)程度の表面粗さを達成してきたが,本報では,アブレイシブジェットの噴流と試験片(丸溝形状)との入射角に着目した実験を行ったので,その結果について報告する.
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荒川 太朗, 比田井 洋史, 戸倉 和
セッションID: A67
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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ブラスト加工時に見られる発光現象に着目し,発光の加工状況のモニタリングへの適用の可能性を検討した.発光スペクトルの計測によると,発光は砥粒の破砕に由来するものと工作物の破壊に由来するものに分類できる.前者に関して,砥粒破砕をモニタリングできる可能性があるとわかった.後者の場合,発光強度が工作物除去速度に比例することから,ブラスト加工中の発光は工作物除去速度のモニタリングに利用できることがわかった.
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水谷 公一, 吉原 信人, 閻 紀旺, 厨川 常元, セパシ ザマティ
セッションID: A68
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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これまで筆者らは,微粒子を高速で基板に吹き付けることにより成膜を行うPJD法を開発した.しかし,PJD法による成膜のメカニズムは十分に解明されていない.そこで微粒子衝突時の粒子の破砕に注目し,成膜メカニズムについて検討した.
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冷凍液の凝固特性と保持特性
小川 裕司, 宇根 篤暢, 吉冨 健一郎, 餅田 正秋
セッションID: A69
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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大型化が進むマザーガラスの需要に伴い、これらガラス板上にパターンを転写するマスク基板も大型化し、その表面積には高い平坦度が要求されている。無変形冷凍ピンチャックの開発を目指し、反りを有する基板を無変形で凝固固着させるため、本報では使用する冷凍液の凝固プロセス、凝固固着時のせん断力と凝着面依存性等の依存性を調べ、さらに、ピンチャック上での凝固保持時における試料基板の変形などについて明らかにする。
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小川 貴大, 諏訪部 仁, 石川 憲一
セッションID: A73
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
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ラッピングにおいて高精度加工を行う際,定盤にスラリーが均一に供給されることが重要であり,スラリーの均一介在を目的に定盤には溝が加工されている.しかし,この溝がスラリー挙動へ与える影響については未だ不明確である.そこで,本研究においては,上定盤の溝を模したモデル実験装置を使用し,スラリー挙動の可視化及び観察を行った.そして,観察より明らかとなった溝中を流れるスラリーの挙動について述べる.
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秋元 龍介, 堀尾 健一郎, 金子 順一, 山崎 次男
セッションID: A74
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
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両面研磨中に発生する現象を把握するために、可視化できる研磨機を作製し、両面研磨中の試料の運動、砥粒の供給のされ方などが観察できるようになった。その観察結果について報告する。
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棚田 奈津子, 向後 博康, 平田 敦
セッションID: A75
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
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カーボンオニオンの超精密研磨用砥粒としての機能性を検討するため、カーボンオニオン0.1gを純水100mlに分散させて作製したスラリーを用いてサファイアを対象に研磨実験を行い、その表面形状をAFMにて計測した。その結果、サファイアの表面粗さは実験前の3.2nmRaから1.5nmRaに減少することを確認し、カーボンオニオンが研磨能力を有することがわかった。
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落合 一裕, 南部 洋平, 佐々木 貴英, 宇都宮 康, 池野 順一, 澁谷 秀雄
セッションID: A76
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
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カメラ付携帯電話等のレンズ部にはIRCFという光学部品が搭載される.カメラの小型化・高画質化に伴い,そこに使用するガラス基板には高い表面精度と形状精度が要求される.従来法である研磨加工は優れた仕上げ加工法であるが職人技と長時間を要する.そこで本研究では,固定砥粒研磨法としてEPD砥石を用いた光学ガラスの超精密研磨に挑戦し,研磨用EPD砥石の開発と加工評価を行い,光学ガラスを高能率に精密加工する手法を開発した.
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(第1報)要素技術の確立
高橋 昌泰, 厨川 常元, 閻 紀旺, 福西 利夫, 畑 慶彦
セッションID: A77
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
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超微粒径砥粒における問題点である砥粒径,樹脂径の粒径差から生じる偏在砥石を回避するために,微粒径砥粒並びに樹脂径の微小化・同等粒径を持つ粒子の確保,砥粒並びに樹脂を均一に混合分散する技術,これら要素技術の確立を目指すことで,最終的にナノ精度研削を可能とするためのダイヤモンド砥石の開発を行うこととする.
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道川 隆士, 鈴木 宏正
セッションID: B01
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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本報では、薄板機械部品を計測して得られたCT画像から中立面を計算する手法を提案する。本手法は、CT画像から計算した中立ボクセルをサブサンプリングし、それらを中立ボクセルの位相構造に基づいてつなぎ合せることでポリゴンを生成する。この時、球の配置の優先順位を中立ボクセルの位相によって制御することで、非多様体部分を正しく再現したポリゴンが生成できる。また、従来手法では困難であった、複雑な構造をもった形状からも中立面が生成できることを示す。
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三次元一般化座標で表現可能な規則パターンの認識
近藤 大輔, 金井 理, 溝口 知広
セッションID: B02
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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計測メッシュを製品の設計等に用いるため,計測メッシュモデルから3DCADモデルへ再構築する技術が必要とされている.本研究では計測メッシュ中から,一定の平行移動や回転の繰り返しにより定義可能な部分領域を発見し、その規則パターン定義パラメータ推定を高精度に行う手法について開発してきた。本報告では,認識可能なパターンとして、三次元一般化座標で配置の規則性が表現可能な規則パターンを認識可能としたので報告する。
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米陀 佳祐, 鈴木 育男, 山本 雅人, 古川 正志
セッションID: B03
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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進化ロボティクスや人工生命の分野において,自律ロボットの制御に関する研究が行われている.本研究では,自由度の高いボディの変形から環境及びタスクへの適応が期待できるモジュラーロボットに注目し,円環構造のトポロジを持つモデルに対して,3次元物理シミュレーションからロコモーションの進化的獲得を目的とした学習実験を実施する.さらに,大規模モジュールモデルの効率的制御に向けた拡張性に関する議論をする.
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簡略化されたニュートン法による曲面近似
森 大輔, 瀬尾 真司, 小林 正和, 東 正毅
セッションID: B04
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
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3次元スキャンから得られるデータ点群は膨大であるため,そのまま形状処理に用いることは難しい.そこで,入力点群を少数の三角形メッシュで正確に近似する曲面を生成することが求められる.本報では,多数の入力点群から高品質な近似曲面を効率的に求めるために,一近傍の重みを考慮したニュートン法の収束計算により,簡易的に制御メッシュを決定する方法を提案する.本手法は,境界や折れを持つモデルについても同様に適用できる.
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境界横断方向接線の指定
瀬尾 真司, 森 大輔, 小林 正和, 東 正毅
セッションID: B06
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
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自由曲面のフィッティングを行う際,高品質な曲面を得るためには境界や稜線での境界横断微分ベクトルを適切に拘束する必要がある.第3報では,入力データの境界に拘束条件を設定して制御メッシュを求めるための手法を提案した.しかし,Hoppeらの条件では,曲線形状を維持して境界横断方向の接線を指定することは困難であった.そこで,本報では,境界横断方向の接線を指定するための拘束条件の処理法を提案する.
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岩館 健司, 鈴木 育男, 山本 雅人, 古川 正志
セッションID: B07
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
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動物の歩行や遊泳にみられるリズムパターンを生成するモデルとしてCentral pattern generatorがロボティクス,AIの分野で注目を集めている.本研究ではCentral pattern generatorを人工生物のコントローラとして導入し,仮想物理環境内に置いた人工生物に歩行,遊泳などの様々な行動を獲得させ,この結果をアニメーションとして検証した.
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実成型品測定メッシュと基準形状メッシュの対応関係の構築
鈴木 邦祐, 村上 幸己, 金井 理
セッションID: B08
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
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成型品のスプリングバック(SB)量も増大に伴い,SBをキャンセルする見込金型形状の作製法について前報まで報告してきた.しかし,SB後の実成型品を測定したメッシュは,基準形状メッシュと位相が異なり,提案する見込形状生成が行えない.そこで本研究では,異なる位相を持ち測地距離不変な変形関係にあるメッシュ間の対応点を見つけ出すアルゴリズムを提案する.
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SHAMMAA M. HAITHAM, 鈴木 宏正, 大竹 豊
セッションID: B09
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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In this work we introduce a method named creeping contours for image segmentation into its composing parts for the purpose of extracting the boundary surfaces of these parts. Creeping contours are contours which expand following a speed function defined by the gradient and the curvature at the contours points, starting from initial contour position defined either manually or automatically. Contours in the image creep simultaneously at different speeds while assigning the label of the contours pixels by the defined creeping condition. We also demonstrate the effectiveness of our proposed method by segmenting 2D grayscale images, and 3D volumetric CT images of mechanical parts into multiple segments, and generating the boundary surfaces of these parts.
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橋本 遼, 大竹 豊, 鈴木 宏正
セッションID: B13
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
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リバースエンジニアリングにおいて,メッシュ上のプリミティブ検出は,物体形状を分析する上で重要である.従来は主に曲率を用いてプリミティブを検出していたが,この手法にはノイズに弱いという欠点がある.本研究では,まず表面メッシュ上に多方向視点からの輪郭線群を生成する.得られた輪郭線のうち,プリミティブ上に現れる特徴的な形状を用いることにより,ノイズに頑健なプリミティブ検出手法を提案する.
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