金属材料の2次元微小切削における加工現象に関する研究

第2報：電子顕微鏡（SEM）内での微小切削

抄録

本研究では，工具の刃先丸み半径の大きさが，切削挙動に与える影響を把握することを目的とする．これまで, 刃先丸み半径rと切込み量dの比をk(=r/d)と設定し, 比切削抵抗やせん断角をkとの関係で評価した結果, kに対する特異性があることが明らかとなっている. しかし,1μm以下の切込みにおける実験は行われていない. そこで,SEM内で 1μm以下の切込みで切削が可能な装置を作製し,刃先丸みの影響について検討を行った.