抄録
本研究の目的は、グリーンサプライチェーンマネジメント(GSCM)の取り組みにおけるその実施動機による差異を明らかにすることである。われわれは質問紙調査データをもとに探索的因子分析を行い、「利益貢献・価値創出」と「外部環境適応」の2因子を抽出した。そして、サンプル企業を4群に分類し群間の差異を分析した。その結果、1)2因子ともに高い得点群では「規制化学物質の成分や測定値」に関する情報を企業間で有意に伝達・交換していること、2)2因子ともに高い群では既存業務の見直しや原材料・部品の標準化が進んでいること、3)取引先の選別・絞込みについては「利益貢献・価値創出」得点の高い群に特徴的な取り組みであることが見い出された。