作業療法の実践と科学
Online ISSN : 2433-8451
Print ISSN : 2434-5806
中指伸筋腱脱臼術後にrelative motion splintを使用してセラピィを実施した1症例
長南 行浩 越後 歩成田 隼也浅井 靖彦磯貝 哲
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2020 年 2 巻 3 号 p. 56-60

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抄録
手指 MP関節部での中指伸筋腱脱臼に対する矢状索縫合術後の1症例に対し,relative motion splintを用いたハンドセラピィを実施した.結果,関節可動域・握力とも良好な成績を得られ,受傷前と同様の仕事に復帰することができた.本スプリントは損傷指の過度なMP関節屈曲運動を制限した中で指自動屈曲・伸展運動が実施できることから縫合部周囲の癒着を予防することができ,形状がコンパクトであるため患者にかかる負担が少ない.また,固定法と比較してMP関節の伸展拘縮予防にもなると考えられた.
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© 2020 公益社団法人北海道作業療法士会
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