2020 年 2 巻 3 号 p. 48-55
自動車は生活に必要な移動手段であり,作業療法士がその支援に関わる機会が増えている.本研究では,自動車運転や他の移動手段の支援に関する現状把握を目的に,道内650施設に調査を行った.回収率は36. 0%であった.病院群と病院以外の施設(その他群)の支援の比較では,病院群は58/144施設,その他群は14/84施設であり,病院群で支援が 多かった.病院群では運動,認知機能の評価介入が多く,その他群では運転以外の移動手段の評価介入が多かった.自由記載からは,評価,道路交通法関連,教習所との連携に関するものが挙げられ,関連の知見や法制度を理解し,多職種や多機関と連携する必要性が伺われた.