作業療法の実践と科学
Online ISSN : 2433-8451
Print ISSN : 2434-5806
北海道内の作業療法士による運転および移動手段の支援に関する実態調査
山田 恭平 佐々木 努高木 進也鈴木 涼太諏訪 翔子長澤 茉美金谷 匡紘仙石 泰仁
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 2 巻 3 号 p. 48-55

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抄録

自動車は生活に必要な移動手段であり,作業療法士がその支援に関わる機会が増えている.本研究では,自動車運転や他の移動手段の支援に関する現状把握を目的に,道内650施設に調査を行った.回収率は36. 0%であった.病院群と病院以外の施設(その他群)の支援の比較では,病院群は58/144施設,その他群は14/84施設であり,病院群で支援が 多かった.病院群では運動,認知機能の評価介入が多く,その他群では運転以外の移動手段の評価介入が多かった.自由記載からは,評価,道路交通法関連,教習所との連携に関するものが挙げられ,関連の知見や法制度を理解し,多職種や多機関と連携する必要性が伺われた.

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© 2020 公益社団法人北海道作業療法士会
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