作業療法の実践と科学
Online ISSN : 2433-8451
Print ISSN : 2434-5806
下肢術後高齢入院患者における認知機能維持群と 認知機能低下群の睡眠と活動の比較
横断研究
池田 友樹 山田 恭平若月 雅人横地 宏季館 博明
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キーワード: 睡眠, 活動, 認知機能
ジャーナル オープンアクセス

2022 年 4 巻 4 号 p. 72-81

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抄録

本報告の目的は,下肢術後高齢入院患者の睡眠と活動の実態を,認知機能の程度と合わせて調査し,作業療法士の介入意義について検討する事である.加速度計を非利き手の手首に装着し,改訂版長谷川式簡易知能評価スケール21点以上を認知機能維持群,21点未満を認知機能低下群として,睡眠と活動の各変数の差を解析した.認知機能維持群には,日本語版不眠重症度質問表を使用し,主観的不眠についても評価した.認知機能維持群16名は,夜間睡眠時間が短く,8名が主観的不眠と判定された.認知機能低下群11名は,日中睡眠時間が長く,日中活動時間が短かった.これらの傾向に合わせた,睡眠と活動への介入の必要性が示唆された.

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© 2022 公益社団法人北海道作業療法士会
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