抄録
近年,精神保健福祉サービスでは精神疾患を経験した者がその経験を活かしてサー ビス利用者に自らの病気の経験に基づく支援を行うピアサポートが国際的に関心を高めている.一方で,地域の中でピアサポーターの就労先は少なく,ピアサポートを活用しきれていない.また,労働環境が未整備なまま雇用されている場合もあり,人材育成等の具体的な課題が生じているのが現状である.ピアサポーターが定着しやすい雇用体制の整備が必要不可欠であると考えられる.本稿では,障害福祉サービス事業所でのピアサポーターの養成から就労支援における実践を報告し,今後の課題と展望について記述する.