抄録
本研究では,効率的であるとされている鶴岡式包丁操作(鶴岡条件)と一般的に行われる突き切り(対照条件)との筋活動量の比較検証を,本学に在学する学生12名(男性6名,女性6名)を対象に行った.上腕二頭筋,上腕三頭筋,橈側手根伸筋,尺側手根屈筋,第1背側骨間筋の5筋に電極を貼付し,きゅうりを10回切る課題を,鶴岡条件と対照条件とで3回ずつ実施した.得られた%iEMGを筋毎に対応のあるt検定にて条件間比較を行った(有意水準5%).統計解析の結果,鶴岡条件では,切っ先を支点とした第2のテコが成り立ち,橈側手根伸筋の筋活動量が対照条件よりも有意に少ないことが特徴的であった.