日本サイコネフロロジー学会雑誌
Online ISSN : 2758-7215
「抑うつ」の見える化
大武 陽一
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 2 巻 p. 1-5

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抄録
維持透析患者の約10人に1人がうつ病を抱えている可能性があるが、見過ごされていることが多い。うつ病は、尿毒症などの生物学的要因、心理的要因、社会経済的要因など、さまざまな要因から引き起こされる。また、痛みやかゆみ、死亡率の上昇など、患者の身体的健康にも悪影響を及ぼす。うつ病の診断にはDSM-5-TRやICD-11 が用いられるが、これらの診断基準を全ての透析患者に適用することは現実的ではないため、スクリーニングツールの使用が推奨される。PHQ-2やPHQ-9といったスクリーニングツールは有用だが、医療従事者や患者にとって負担となる可能性がある。日常的な透析診療では食欲と睡眠状態の確認から始め、異常が見られた場合に詳細なスクリーニングを行うのも一つの方法である。透析患者のうつ病は身体症状を主体とする場合も多く、身体症状が続く場合にはうつ病の可能性を考慮する必要がある。また透析患者の抑うつを発見した場合、希死念慮の有無、身体的苦痛の有無、さらに自施設でどこまで対応するかという3点に留意が必要である。
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© 2024 一般社団法人 日本サイコネフロロジー学会
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