抄録
CKD 患者への管理栄養士の介入は推奨されているが,サイコネフロロジー領域での役割は確立されていない.管理栄養士がサイコネフロロジー領域で行う業務には,栄養相談と栄養サポートがある.栄養相談では,CKD 患者との信頼関係を構築し,複雑で多岐にわたる食事療法が最小限のストレスで,長期に実践できるように支援をしていくことが必要である.栄養サポートでは,食事摂取不良が長期化すると低栄養となり,ADL やQOL の低下を招くため,摂取量が改善するまでは食事療法の緩和などを多職種で検討し,個々にあった栄養療法を提案・実践していくことが必要である.そして,これらの実践には,管理栄養士の食と栄養の知識が不可欠となる.また,食事を通しての「 こころのサポート」 を行うことも重要であり,本稿において,サイコネフロロジー領域での管理栄養士の必要性を述べる.