理学療法 - 臨床・研究・教育
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研究と報告
座位両足開閉ステッピングテストと座位交互開閉ステッピングテストとの関係
小池 武則小林 薫
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2013 年 20 巻 1 号 p. 34-36

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抄録

[目的]本研究では,座位両足開閉ステッピングテスト(以下開閉ステッピング)をより簡便な方法とすることを目的に,片足ずつ交互にすばやく開閉する座位交互開閉ステッピングテスト(以下交互ステッピング)を考案し,両動作の関係について検討した。[方法]被験者は当院外来高齢者20名(男性6名,女性14名:平均年齢77.8±6.9歳)であり,歩行レベルは全員自立であった。両群ともに測定は1回の練習後,2回実施し,そのうちの最大値を分析に用いる測定値として採用した。[結果]2回測定のICC(1.1)は開閉ステッピング,交互ステッピングの順に0.95,0.92であった。両群に有意な正の相関が認められた(ρ=0.84,p<0.05)。[考察]筆者らが考案した交互ステッピングは,何らかの原因によって開閉ステッピングが実施できない者への代替評価として臨床応用できる可能性が期待できた。

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© 2013 社団法人 埼玉県理学療法士会
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