理学療法 - 臨床・研究・教育
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研究と報告
運動機能向上・栄養改善介護予防複合プログラムの開発とその効果
田口 孝行廣瀬 圭子丸橋 悦子
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2013 年 20 巻 1 号 p. 37-42

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抄録

[目的]本研究では,運動機能向上・栄養改善介護予防複合プログラムを開発し,その効果について明らかにすることを目的とした。[方法]対象は埼玉県内2市町の二次予防事業対象者20名とした。対象者には,運動機能向上プログラム(ラジオ体操・ストレッチ・筋トレ)を前半1時間,栄養改善プログラム(栄養に関する講話・実演・試食)を後半1時間(計2時間)の構成として,週1回3ヵ月間(全12回)実施させた。[結果]その結果,運動面では筋力や歩行能力が向上し,運動器の機能向上の二次予防事業該当者13名中9名は非該当となった。栄養面では,栄養への関心・食事内容への意識づけがなされた。また,運動・身体機能面の主観的変化の改善者も多かった。[結論]今回の運動機能向上・栄養改善介護予防複合プログラムは,一つの事業で運動機能面と栄養面の両面が改善できるプログラム内容として妥当であったことが示された。

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© 2013 社団法人 埼玉県理学療法士会
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