理学療法 - 臨床・研究・教育
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症例検討
全身的機能不全に着目し介入を行った高校アメリカンフットボール選手難治性グロインペインの一症例
森 大志鈴木 薫仁賀 定雄
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2020 年 27 巻 1 号 p. 72-76

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抄録

【はじめに】グロインペイン(groin pain:GP)の治療は,特に難治性GPにおいて病変を産み出した機能不全を改善することが重要である。今回,難治性GPに特徴的なMRI所見を有する症例に対し,全身的機能不全に着目し介入を行った経験を報告する。【症例記述】ランニング時の左鼡径部痛を有する高校アメリカンフットボール選手に対し介入を行った。姿勢・タイトネス・筋出力における機能不全に対し,治療や動作の修正を行い症状の改善が得られた。【考察】本症例は腹直筋と内転筋群による恥骨への牽引ストレス,骨盤マルアライメントが招く恥骨結合部へのメカニカルストレスが,スポーツ活動中の痛みを誘発していたと考える。全身的機能不全からストレスが生じる原因を推測し介入を行うことで症状が改善した。【まとめ】難治性GPを有する症例に対し,病変の原因と成り得る全身的機能不全に着目し,介入を行うことで症状の改善が得られた。

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© 2020 社団法人 埼玉県理学療法士会
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