2022 年 29 巻 1 号 p. 45-48
【はじめに】本邦では,単独世帯が急速に増加して社会問題となっている。身寄りがない単独世帯の男性に対して,理学療法士が積極的に退院支援に関与した。【症例記述】単独世帯の53歳男性で,30歳代からワインを1日1本以上摂取する習慣あり。入院3か月前より独歩困難で当院へ救急搬送され,脱水症,栄養障害,廃用症候群として入院加療が開始された。理学療法ではまず身体機能の改善をすすめ,不衛生な自宅環境の整備を理学療法士が自宅外出に同行して自宅退院が出来た。【考察・まとめ】理学療法士は患者と長時間関与し,患者の考え方や変化を把握しやすい。退院支援への理学療法士の積極的な関与が多角的に生活機能を把握し,再入院防止のための多職種連携の在り方を示唆できた。