2022 年 29 巻 1 号 p. 54-60
理学療法対象者の多くが転倒リスクを持つ歩行中の方向転換動作について,どのようにすれば動作が安定し,また研究が発展していくのか,明確なビジョンを持って臨みたいと考えている。そのためには現状を整理し,現場で活躍している理学療法士との知識の共有が必須である。本稿では脳卒中片麻痺者における本動作を中心に概説し,筆者の取り組みの一端とアプローチの一例を挙げる。今後,急な方向転換(Reactive turning)課題を用いた評価から,対象者に真に必要な機能的因子を顕在化させる作業が臨床現場においても盛んに行われることを望む。