2002 年 2 巻 p. 12-25
評価理論は,必ずしも独立した学問体系をもたず。むしろ実務に影響されてきた。評価は「言語的磁石」として,包括的な概念たりうるが,(狭義の)評価(evaluation),測定(measurement),分析(analysis)の3つのレジームに分けることができる。これらは,科学的・合理的な意思決定に資するという意味では共通なものがあり,相互に影曹しあって,歴史的に独自の発展をみせてきた。監査,監察,検在は伝統的にアカウンタビリティを確保するためのメカニズムであるが,近年,以上3つのレジームに影響されてきている。特に,測定レジームは,新公共管理法(NPM)との親近性をてこに伝統的な経営手法にととけこむ形で台頭し,その外延は,行政統制の手段としての監査制度にも及んできた。いずれのレジームを選択するにせよ,民主性の契機をどう包摂していくかという課題がある。