公共政策研究
Online ISSN : 2434-5180
Print ISSN : 2186-5868
特集 政策評価のフロンティア
政策評価とガバナンス
山本 清
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 2 巻 p. 26-39

詳細
抄録

政策評価は政策のマネジメントサイクルに組み入れられようとしており,ニュパブリック・マネジメント(NPM)に甚づく経営改革と一体化しようとする。しかしながら,NPMは政治・行政と国民の関係の見匝しを求める。社会問題の解決を行う主体は政府・行政(ガバメント)でなく,市場原理の活用の他,国民や企業を巻き込んだガバナンスによるからである。ガバナンス関係においては,アカウンタビリティはガバメントにおける階統的かつ線形的連鎖構造と異なり,複雑かつ相互依存になり,評価や監在職能のアプローチも見匝しが迫られる。

そこで,本稿では,NPMにおける評価の位置づけを明らかにし,評価の財務管狸的側面と業籟管理的側面の2つの流れのなかで,前者の評価の一形態である監査がどのような発展を遂げ,後者の評価やNPMとどのように対応しているかを諸外国の会計検脊機関の動向を踏まえて考察する。そして,わが国の評価制度とガバナンスおよび政府監査の係わり合いのあり方と課題について述べ,最後に政策提言を行う。

著者関連情報
© 2002 日本公共政策学会
前の記事 次の記事
feedback
Top