2011 年 60 巻 1 号 p. 27-33
東アジア地域において,産出・使用されている石炭の硫黄同位体比分析を行った。その結果,黄土高原グループの硫黄同位体比は+4.7~+7.1‰(平均値:+5.7‰),雲南省グループは-20.0~+9.9‰(平均値:-4.1‰),トルファングループは+8.6‰と+1.9‰,プリモルスキーは+6.1‰,モンゴル中央部グループは-2.5~+5.0‰(平均値:+1.1‰),モンゴル東部グループは+6.1~+8.7‰(平均値:+6.9‰),韓国炭は-9.7‰であった。一方,インドネシア炭の硫黄同位体比は+3.2~+9.8‰(平均値:+6.5‰),オーストラリア炭は+4.3‰と+9.3‰であった。