RADIOISOTOPES
Online ISSN : 1884-4111
Print ISSN : 0033-8303
ISSN-L : 0033-8303
速報
放射性降下物に起因した果樹樹体内放射性核種の分布(第8報)―摘果果実を用いたモモ成熟果実の放射性セシウム濃度の推定について―
高田 大輔佐藤 守阿部 和博小林 奈通子田野井 慶太朗安永 円理子
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2014 年 63 巻 6 号 p. 293-298

詳細
抄録

事故翌年における果実発育期間中の果実中の放射性セシウム濃度の変化を調査した。放射性セシウム濃度は満開後15日で最も高くその後低下し,50日以降はほぼ一定であった。モモの果実と葉の放射性セシウム濃度と40K濃度の動態には差異が生じた。福島県内の24園地より採取した満開後60日果実と収穫果実の137Cs濃度を比較することで,摘果果実を用いた成熟果の放射性セシウム濃度の予測の可能性について検討した。

著者関連情報
© 2014 by Japan Radioisotope Association
前の記事 次の記事
feedback
Top