RADIOISOTOPES
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8章 【放射線生物】放射線生物におけるHIMACの役割
8.2.7 放射線治療の目線から見たがん転移—高LET粒子線によるがん転移の抑制—
松本 孔貴
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ジャーナル オープンアクセス

2019 年 68 巻 10 号 p. 731-740

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抄録

がんは日本人の2人に1人が罹患し,転移と呼ばれる特異的な性質が様々ながん治療の予後を決定する極めて重要な因子となっている。これは放射線治療においても例外ではないが,粒子線とがんの転移に関する研究は少ない。放医研のHIMACは様々な粒子種及び線質を用いた実験が可能であり,これまでの放射線の「量」による転移影響に加え,「質」の違いによる影響も含めた有用なデータを取得することができた。

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© 2019 公益社団法人日本アイソトープ協会
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