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169Yb-DTPAによる糸球体口過値の測定
―チオ硫酸ナトリウムおよびクレアチニン・クリアランスとの比較―
伊藤 敬一丹野 慶紀
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1972 年 21 巻 2 号 p. 92-96

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抄録
169Yb-DTPAが糸球体ロ過値測定物質として, 満足すべきものかどうかを検討するため, まずイヌを用い, 169Yb-DTPAクリアランスを外因性クレアチニン・クリアランスと比較し, 両測定値はよく一致することを認め, さらに, 臨床例で, チオ硫酸ナトリウム・クリアランスと比較し, このさいは, 169Yb-DTPAクリアランスはチオ硫酸ナトリウム・クリアランスに比し低値を示したが, この原因はむしろチオ硫酸ナトリウムの細尿管分泌にあると推測され, したがって正しい糸球体ロ過値を示すと考えられる25mg/dl以上の血漿濃度で測定されたチオ硫酸ナトリウム.クリアランス値とはよく一致した。これらの結果から169Yb-DTPAはイヌのような動物のみならず, 臨床例においても糸球体ロ過値測定物質として十分有用と考えられた。
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© 社団法人 日本アイソトープ協会
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