RADIOISOTOPES
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203Hg, 35S および 131I で標識したチオシアン酸ヨウ化水銀 (II) 粉末の光分解におよぼす熱処理の影響
竹井 国雄萩原 仁中村 誠佑
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1982 年 31 巻 1 号 p. 6-10

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抄録
203Hg, 35Sおよび131Iで標識したチオシアン酸ヨウ化水銀 (II) (HgISCN) 粉末をそれぞれ作り, 日光に照射したのち, 100℃にしばらく温めることにより, 各分解した原子の結晶中の拡散速度を大にしてやった。その結果, 35S原子, 203Hg原子, 131I原子の順に速度は速くなった。分解して結晶表面にコロイド状水銀, ヨウ化水銀, 硫化水銀ができ, 結晶から亜硫酸ガス, ヨウ素ガスが逃げることが分かった。終局的にはHgISCNのホトクロミズムの現象が明白にされた。
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