2025 年 29 巻 1 号 p. 109-116
構造物の非線形挙動が地震時走行安全性に与える影響を把握するため,一般的な振動特性を持つ鉄道橋りょうを対象に多数の非線形動的解析を実施するとともに,地震時走行安全性に関する指標であるRSIに着目した分析を実施した.その結果,構造物が非線形化すると,振動変位が地震時走行安全性に与える影響は減少する一方で,不同変位による地震時走行安全性への影響はそれほど変化せず,結果として両者を統合した総合的なRSIは減少する傾向が得られた.また,隣接する構造物間で降伏震度が異なる場合には,不同変位による影響が急激に大きくなるため,構造物が非線形化する場合には隣接する構造物間の降伏震度の違いに配慮する必要があることが分かった.