抄録
産業用マニピュレーティングロボットという名で呼ばれている、プログラマブルで多用途、多自由度の機械の信頼性とそれに付随する安全性上のトラブル、ならびにその対応について述べる。単体としては、他の類似機械・装置に肩を並べるレベルにまで到っているが、使用に際してはシステム中の一要素として組み込まれる例がほとんどで、システム化に付随する問題点がある。これらには、ハードウエアだけでなく、ソフトウエア(例:システム制御プログラムのバグ、電磁波障害)、マン-マシン・インタフェイス(例:誤操作、定格条件を越えての使用、タスクプログラムのロードの誤り)等にも、対応すべき事項が多々見られる。