日本信頼性学会誌 信頼性
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仮想マシンへのメモリ動的追加によるソフトウェア延命(ソフトウェアのエージングと若化)
町田 文雄
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2014 年 36 巻 1 号 p. 32-37

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抄録
ソフトウェアの長時間連続稼働によって稼働環境が劣化し,システム障害や深刻な性能低下を生じる現象をソフトウェアエージングと呼ぶ.ソフトウェアエージングへの対処手段として,予防的にソフトウェア実行環境を再起動してエージング状態をリセットするソフトウェア若化が従来利用されてきた.しかし,連続稼働が要求されるアプリケーションやメモリ上に重要なデータを保持するアプリケーションなど,ソフトウェア若化が適さないソフトウェアがある.本稿ではソフトウェア若化の代替手段として,エージングするソフトウェアの稼働を可能な限り継続させるソフトウェア延命技術の可能性について述べる.具体的な実現方式の一つとして,仮想マシンへの動的なメモリ容量追加による延命方式を示し,キャッシュサーバmemcachedを用いて有効性を検証した結果を紹介する.
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© 2014 日本信頼性学会
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