日本信頼性学会誌 信頼性
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AIの進化は故障解析に何をもたらすのか ~その期待とリスク~
斎藤 彰
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2018 年 40 巻 2 号 p. 64-71

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抄録

ディープラーニング技術の発明以来,様々な分野で業務の AI 化が進み,社会の構造が大きく変化しつつ ある.一方,品質という社会的責任を支える品質管理部門の人材不足は深刻であり,また電子機器の複雑 化・精密化に対応できる高い故障解析力を有する故障解析技術者の育成は至難の業である.本報文では, AI 自体の進歩や社会への浸透ではなく,AI 化がもたらす故障解析業務への影響を主に示した.加えて,故 障解析技術者の育成や技術の伝承をサポートするための方向性も示した.なお,本報文は,日本信頼性学 会故障物性研究会での調査結果と議論した内容に筆者の私見を加えたものである.

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