信頼性シンポジウム発表報文集
Online ISSN : 2424-2357
ISSN-L : 2424-2357
2015_秋季
セッションID: 2-2
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2-2 製品事故データベースと消費動向調査を利用した製品事故率の経年変化の把握(セッション2「安全性,リスク(2)」)
*巴図孟克張 坤福田 隆文三上 喜貴
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抄録

家庭や社会生活において,製品の欠陥,ユーザーの誤使用や不注意,危険性への意識の希薄化等の様々な要因を起因とする製品事故が多発している.本稿は,製品事故のうち,特に長期にわたって使用される耐久消費財に関する事故発生パターンの解明を目的として,製品評価技術基盤機構(NITE)の製品事故データベースと,内閣府の消費動向調査を利用して製品事故率の経年変化を把握する方法論とその試算結果について述べる.消費動向調査は耐久消費財に関して,買替などの消費行動を体系的,数量的に把握できる唯一の政府統計であるが,これまで経済活動としての消費行動の把握に必要な指標しか集計・公表されてこなかったが,本論文の分析によれば,適切な再集計を行うことにより製品の経年劣化の実態把握や事業者としてのリコール判断などに資する貴重な情報源となりうる.

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© 2015 日本信頼性学会
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