保育学研究
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原著<論文>
初任保育士のサトミ先生はどのようにして「保育できた」観を獲得したのか?
―保育行為スタイルと価値観に着目して―
上田 敏丈
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2014 年 52 巻 2 号 p. 232-242

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抄録
本研究は,初任保育者を対象にインタビュー調査を行い,初任保育者の保育行為と価値観との関係性を発生の三層モデルを手がかりに明らかにすることで,日々の保育行為が価値観に影響を与えていくプロセスを明らかにする。インタビューは,2012年6月から2013年3月まで,月1回行われた。サトミ先生は公立保育園に勤務し始めた初任保育者である。保育者の語りを質的研究法のSCATとTEMを用いて分析した。結果として,とまどい期から,試行錯誤期を経て,保育できた・できる観を獲得していくプロセスが明らかになった。
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© 2014 一般社団法人 日本保育学会
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