聖心女子大学
2015 年 53 巻 3 号 p. 296-305
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本稿の目的は,子どもの育ち合いを考える際には関係論的な視点だけでなく,文化的実践としての遊び理解の視座が必要であると論じることである。子どもは身近な環境にかかわることによって,環境の潜在的可能性を引き出しつつ,遊びの課題を生成し,そのことによって遊びの状況を絶えず更新している。このようなプロセスが保障される遊びこそ質の高い遊びであり,育ち合いが保障される。保育者は子どもの遊び課題と遊びの状況を理解し,援助の方策を考える必要がある。
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