保育学研究
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原著<論文>
日常の保育における子どもの最善の利益を護る保育者の援助のあり方
山田 陽子
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2016 年 54 巻 3 号 p. 9-19

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抄録

本論の目的は,日常の保育における子どもの最善の利益を護る保育者の援助を明らかにすることである。そこで本論では,実践研究により,障碍のある子ども一人ひとりが集団の中にあって,保育者と周りの子どもと環境と関わる中に現れている,その時点での発達の姿とそこから引き出される保育者の援助のあり方について,次のような6つの視点「1.子どもと保育者の受容関係を作る中で園を子どもの居場所にする,2.保育者との信頼関係を作り,周りへの視野を広げる意欲を育む,3.その子どものペースを大事にしながら自分で考えて行動することを励ます,4.自分の好きなことと周りの子どもの好きなことがつながる喜びを支える,5.周りの人と一緒の生活と自分の生活作りとをつなげて生きることを支える,6.保育者間の同僚性を発揮して保育者全員で共同して保育する」で考察する。

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© 2016 一般社団法人 日本保育学会
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