2017 年 55 巻 2 号 p. 52-63
保育所のテラスにおける幼児の靴履き行動を観察した。テラスと地面との間にある段差の高さは27㎝であった。1歳児では,テラスの上で足を空中に浮かせたまま踵を押し込む履き方が観察された。2歳児のなかには,一旦靴を地面に落としてから拾い上げて空中に浮かせたまま踵を押し込む子どもがみられた。多くの3歳児が,テラスの上で靴を面に押し付けて固定した状態で靴を履いていた。4歳,5歳児になると,一旦地面に落として拾い上げテラスの縁に靴を押し付けて履いたり,地面に落としてそのまま履いたりする子どもが観察された。以上の結果から,子どもは一人で靴を履けるようになった後も,日々の生活のなかで新しい履き方をみつけ変更していることが示唆された。