保育における物的環境の想定外の使い方について,保育所における2歳児から4歳児まで3年間の縦断的観察調査を行った。想定外の使い方により本来の想定とのずれが生じ,視覚的刺激となってその使い方を用いた遊びが浮き彫りになること,子どもの発想力を軸としながら,(1)おもしろさ,(2)遊びの発展,(3)物とかかわる経験,(4)相互作用のきっかけが生まれることが見出された。また,年齢とともに,想定外の使い方が共有され,遊びの発展につながっていた。安全が保障されていれば,想定外の使い方を認めることは,保育において子どもの遊びを育む一助となることが示唆される。