抄録
イタリアの乳幼児教育制度は3歳未満と3歳以上の分離制度であるが,最近の国家政策は0歳から6歳の統合制度に移行しつつある。この統合制度には,制度と実践の両面で主導的な役割を果たしてきたいくつかの自治体の経験が基盤にある。本稿では6年間を通した統合に関連する,以下のイタリアの乳幼児教育の特徴を検討する:発展の経過,現在の制度,乳幼児期の特性を反映した国と自治体の指針,教育コーディネータの支援の下での教育職の協働的な労働条件。また,0~2歳の教育実践および6年間の教育の一貫性についての事例が分析される。