抄録
本研究は,保育参観による気付きを活かし,行動目標の設定,実行,振り返りによる,保護者の「待つ力」と「育児に対する自己効力感」を高める支援プログラムの開発とその効果検証を目的とした。まず,事前,事後,追跡の3時点で質問紙調査を実施し,統制群と比較した。次に,参加群の変化パターンや記述データから,変化の要因を検討した。その結果,支援プログラムにより保護者の待つ力と育児に対する自己効力感が顕著に向上し,効果が持続することが確認された。加えて,プログラムにおける場面を限定した行動目標の設定が,実行性を高め,子どもや自分自身に対する見方の変容を促し,待つ力や自己効力感の向上に寄与することが示唆された。