抄録
本研究は,幼児の基本的動作の習得状況を2019年と,既出の2007年と1985年を用いて世代間の比較から捉えることを目的とした。2019年は年少から年長の幼児100名を対象とした。基本的動作は,疾走・跳躍・投球・捕球・まりつき・前転・平均台移動を設定した。基本的動作の習得状況は動作得点と動作発達得点から捉え,2007年との比較は1サンプルのt検定を実施し,世代間比較は各世代の各学年の平均値の推移から検討した。その結果,運動に関する様々な取組がなされた後の2019年の幼児の基本的動作の習得状況は,様々な取組が始まり出した2007年と比して改善傾向にあった。一方で1985年を基準とした場合,依然として基本的動作の習得状況は低い水準にあることが明らかとなった。