抄録
本研究は,1950年代の神戸大学教育学部附属幼稚園における「明石附幼プラン」の改革過程を,当時に作成された研究・実践記録に基づいて実証的に解明することを目的としたものである。その結果,明らかとなったのは,研究課題を「一人一人を生かす」カリキュラムの構成と掲げ,(1)「自由遊び」を基盤とした保育の構築,(2)「自由遊び」の記録を基礎としたケーススタディの蓄積と,(3)「個人課程」の作成・修正,(4)「個人課程」と「共通課程」(「明石附幼プラン」)とが成り合う保育方法の考案・実践化等,「明石附幼プラン」を一人一人の興味や欲求等から出発するカリキュラムとして進展させる研究と実践が積まれたことである。