抄録
本研究は1歳児クラスの水遊びの過程において,子どもとモノや水などの環境との関わりを明らかにし,子どもがモノや水,行為の意味をどのように形成し,環境との関わりに影響を及ぼしているかについて,考察することを目的とする。研究方法は子どものモノを使用した非言語的行為に着目し,微視発生的分析法を採用した。6名の事例を分析した結果,第一に水との関わりだけでなく,水遊びに構成されたモノ自体に対する意味を形成していく過程,第二にモノと水との相互作用による現象が子どもの水やモノを使用した行為の意味の形成に影響を与える過程,第三に他児や保育者の行為がモノや水の意味の形成に影響を与える過程があることを明らかにした。