抄録
本研究は,幼小交流活動において,子ども同士の親密性の変化,及び自発的な交流を可能とする要因を明らかにすることを目的とした。親密圏の概念を参照し,交流活動における子ども同士の相互承認の変化に着目して分析を行った。その結果,子どもの声に応じた交流を重ねていくことで,当初は社会的な承認の視点で互いを見ていたが,次第に個々の子ども独自の承認の視点が生まれ,関わりが深まることが分かった。自発的な交流を可能にするには,交流活動に入る前の経験,休み時間における日常的な関わり,子どもとともにつくる活動を通して,それぞれの教育の質を高められることが重要であることが示唆された。