運動疫学研究
Online ISSN : 2434-2017
Print ISSN : 1347-5827

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日本国内主要メーカーの歩数計および活動量計の特徴と現場での歩数計測への示唆
中潟 崇 笹井 浩行澤田 亨宮地 元彦小野 玲
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論文ID: 2403

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抄録
目的:疫学研究では,歩数計や活動量計を用いて客観的に身体活動量が広く調査されている。一方で,使用される機種やその特徴,精度を理解することは,異なる機種で評価された研究の結果を解釈し,現場に応用する際に重要である。本研究では,日本国内主要メーカーの歩数計および活動量計の歩数検出方法,歩数キャンセル機能やメモリー機能の有無などの情報を包括的に収集し,現場への応用を目指して体系的に整理することを目的とした。
方法:国内メーカーのうちオムロン社,ヤマサ社,タニタ社の3社を調査対象とし,各メーカーのWebサイトから,価格,重量,装着推奨部位,歩数検出方法,歩数キャンセル機能の有無,メモリー機能の有無・期間などの情報を収集・整理した。
結果:オムロン社(6機種),ヤマサ社(8機種),タニタ社(20機種),合計34機種のうち,腰に装着する振り子式の歩数計は3機種(ヤマサ社2機種,タニタ社1機種)であり,残る31機種は加速度式であった。また,活動量計はすべて歩数キャンセル機能を搭載していたが,オムロン社は4秒、ヤマサ社は10歩、タニタ社は7秒と設定条件はメーカーによって異なっていた。
結論:本研究の結果,メーカーや機種によって歩数検出方法や歩数キャンセル機能に違いが大きいことが明らかになった。歩数を測定する研究や健康指導の実施や異なる機種を用いた測定結果を解釈する際には,歩数計および活動量計の特徴を考慮する必要がある。
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