2022 年 23 巻 1 号 p. 16-24
【目的】本研究はリワークプログラム参加者の復職状況と就労継続に関連する要因を, リワークプログラム利用状況, スタッフと職場の連携, 職場の対応から多面的に検討することを目的とした. 【方法】Aメンタルクリニック内のリワークプログラムに参加した81名のケース記録を後方視的に調査し, 就労継続群と再休職・退職群の2群間比較, Cox 比例ハザードモデルによる分析を行った. 【結果】1年後の推定就労継続率は64.2%であった. 若年, 服用薬剤数の多さ, 休職に明確な理由がなかったこと, 復職直前の不安感・焦燥感が再休職・退職に関連する一方, 既婚, 休職開始からプログラム参加までの期間の短さ, 集団プログラムへの参加, 復職直前の前向きな発言が就労継続と関連していた. また, スタッフと職場との面談や復職前の産業医面談が就労継続に関連していた. 【結論】リワークプログラム参加者の復職状況には, リワークプログラム利用状況, スタッフと職場の連携, 職場の対応が関連することが明らかになり, これらの要因に配慮した対応が就労継続の向上につながる可能性が示唆された.