特定非営利活動法人声とことばの力 [日本]
2019 年 11 巻 p. 39-53
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本研究は、老人福祉施設に通所する高齢者の音声を、実験音声学的方法によって分析することにより、高齢化に伴う様々な声の変化や特徴の一端を模索したものである。フォルマント周波数値とSPGの評価を中核とする分析結果から、高齢者の調音の特徴や音種ごとの難度、トレーニングの成果が期待できる音種、そしてその一因が示唆された。特に今回の観察の範囲では、/i/ が音質的に /e/ に近くなっている被験者が目立ったところから、これは高齢者に特有の音声的特徴の一つではないかと考えている。
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