2012 年 11 巻 2 号 p. 83-86
日本の都市は人口減少や高齢化などの様々な新しい問題に直面している。都市政策においては、これらの問題に対応するための1つの方策として、集約型都市構造の概念が最も重要な基本概念となっている。各自治体が将来の都市構造をどのように考えているのかを把握することは、今後の集約型都市構造の位置づけや推進方策を判断するための重要な要素であると思われるが、その状況は明らかになっていない。そのため、関東地方の1都8県の市及び特別区を対象に、現在の都市構造に対する考えを把握するためのアンケート調査を行った。その結果、東京都周辺の都市と地方都市との間ではいくつかの考え方の違いがあることが明らかになった。