2012 年 11 巻 2 号 p. 87-90
本研究では、コンジョイント分析手法を用い、都市公共空間における緑地が都市の魅力を向上させる働きを持つかを明らかにし、街路樹、公園等個別に議論されてきた都市緑地を人の視点から総合的に評価した。部分効用値から、都市緑地は人の効用を高める働きがある事が明らかとなり、効用を高める様な都市緑地の属性の最適水準の組み合わせを示した。また、部分効用値・平均重要度から、街路樹の有無や公園等のある程度規模のある緑地の有無が人の効用に大きく関わる事が明らかとなった。そして、各属性の部分効用値を比較から、植栽や花壇管理に対して支援を行う施策の有効性も示唆された。