2013 年 12 巻 1 号 p. 17-22
我々は2008年11月に,国民が道路の状況や将来の道路整備についてどのように考えているのかを把握するためにWEBアンケート調査を実施している。その調査から5年が経過した今,社会情勢が大きく変化する中、公共事業や道路整備に対する国民意識がどのように変化しているのかを探るためにアンケート調査を実施したものである。アンケート調査はWEBアンケート手法を用いて全国に約2,000票を各県に人口按分して実施した。調査結果より公共事業に対する国民意識は高まっており、道路整備に対しても依然と改善要望を持っている。改善要望の内容は渋滞対策や交通安全対策など道路を利用する中で日常的に感じる問題点に集中した。一方で少数意見ではあるが防災対策や維持管理に対する意識も高まっていることが分かった。