都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
ネパール・カトマンズ盆地パタンにおける現在的住居の住まい方と居住者の防災意識に関する研究
日野 陽太岡﨑 健二落合 知帆
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2014 年 12 巻 4 号 p. 160-163

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抄録

ネパールは、今後大地震が起こる可能性が高い地域に位置しているが、建物の多くは無補強の煉瓦造であることから、建物の倒壊によって甚大な被害が起こることが危惧されている。本研究では、カトマンズ盆地のパタン市において、現代的住居の住まい方と生活パターン、居住者の地震発生時の行動予測、住民の防災意識や対策について調査を行った。その結果、新市街地の住居では、断面構成の特徴や行動パターンが変化してきていること、また伝統的な方法で住宅改修は相続によって大きく影響され、構造上の配慮がほぼ行われていないことが明らかとなった。災害時対応はh、コミュニティの信頼が強く共助が期待できるが、地震への具体的な対策は講じておらず、今後の課題が明らかとなった。

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