本研究では、地下街における店舗の「並び」と、「並び」を構成する「構え」対する印象評価の関係性を明らかにすることを目的としている。本研究では、大阪市北区の地下街ホワイティうめだを対象として、店舗の「並び」に対し、評価グリッド法とSD法を用いた印象評価実験を行った。評価グリッド法の結果から、「統一感」が最も評価を左右することが分かった。SD法の結果から、因子分析により「華やかさ」「秩序感」「まとまり感」「好感度」の4因子が抽出でき、クラスター分析により、対象とした店舗の「並び」を5つに分類することができた。本研究の結果として、地下街における店舗の「業種」、「看板」、「ファサード」に「統一感」をもたせることが必要であることが分かった