本研究では、大野市民の自転車利用特性と今後の自転車利用環境整備についての市民の要望を把握するため、アンケート調査を実施した。この結果、50%以上の市民が自転車を週1日以上利用していないことが分かった。一方、大野市の地形は自転車利用に適している。また、今後の自転車利用環境における市民の要望としては、自転車通行空間の整備などのハード施策のみではなく、交通安全教育の実施などソフト施策の実施も望んでいる。今後は大野市の自然特性や歴史特性を活かし、均衡のとれた交通環境の創出を図るとともに、歩行者、自転車、自動車が安全で安心かつ快適に市内を移動できるよう、自転車を活用した魅力的なまちづくりの形成が必要である。