2016 年 15 巻 3 号 p. 136-141
東京都心の駅前の密集市街地の中には、古くからの商店街や飲み屋街、横丁など「低層密集」であることがまちの個性として定着している場所がある。このような密集市街地は、建物の老朽化が進み、更新時期を迎えており、再開発に向けた動きが出てきている場所もあるが、まちの個性を活かす、つまり「低層密集」のまま再整備を行う方法として、近隣の再開発予定区域と連携して余剰容積を活用する手法が成立する可能性について、中野五丁目地区をケーススタディとして検証、考察を行った。