2018 年 16 巻 4 号 p. 395-399
本研究は,乳幼児連れでの散歩環境の実態を明らかにするとともに,乳幼児を伴うよりよい散歩環境の要件を明らかにすることを目的とする.アンケート調査を実施した結果、以下のことが示された.1)高頻度に散歩している。2)散歩は母親の気分を落ち着かせたり,子供と過ごす時間を楽しむために行われている。3)散歩に満足しているが、危険や不安を感じた経験がある人が多い。AHPにより分析を行った結果,「天気や気温」,「車の交通量」,「段差・凹凸」,「休憩所の有無」,「場所の近さ」などが,よりよい散歩環境の要件であることが明らかとなった.